三ヶ日とは

都会からの移住者が多い不思議な空間~三ケ日~

本州の中心にあるここ静岡県の三ケ日。 三ケ日町(みっかびちょう)は、かつて静岡県引佐郡にあった町でです。現在は浜松市北区の一部となっています。2005年(平成17年)7月1日、周辺10市町村とともに浜松市へ編入合併して浜松市の一部となり、2007年(平成19年)4月1日に浜松市が政令指定都市へ移行したのに伴い、北区の一部となりました。

正式名称は三ケ日町でしたが、住民や地理書等は三ヶ日町を使っていました。この齟齬の原因は1955年(昭和30年)に三ヶ日町が東浜名村と合併した際に、理由は不明ながら、国が合併後の町名を「三ケ日町」と告示したことに起因します。自治体の名称としては、編入合併による消滅まで「三ケ日町」でしたが、浜松市への編入後の字の名称については、「三ケ日」から「三ヶ日」へ変更する議案が浜松市議会の2006年9月定例会に提出され、その後、県知事への届け出などの手続きを経て、2007年3月3日に正式に変更となりました。

三ケ日は、「奥浜名湖」と呼ばれる地域にあり、旧浜松市を中心とする浜名湖エリア(西遠)の一角です。現在こそ、旧浜松市内の高校へ通う人も多く、編入合併されたこともあり、遠州地方とのつながりが強くなっていますが、隣接する豊橋市(愛知県東三河地方)とも経済面や学業面での結び付きが強くなっております。また、逆に新城市から通勤する人もいて、町内では豊橋ナンバーの車を頻繁に見ることがあります。隣接する湖西市などと同じように、方言は遠州弁と三河弁が混在しています。

三ヶ日みかん

みかんの花が咲く時期になると町一面みかんの香。
そう、三ヶ日といえば、言わずと知れたみかんの産地です。糖度と酸味のバランスのとれたみずみずしい甘さが人気のみかん。その味のよさはたまりません。全国の生産地の中でも郡を抜いている三ケ日みかん。その理由は、気候と土壌の良さにあります。みかん栽培の歴史を知るための資料館もあります。

そんなみかんを使った地元ならではの特産物がいっぱいあります。みかんジュースやみかん大福、みかん酢にタバスコ。また、みかんの一部を餌にした三ヶ日牛も有名です。三ヶ日の温暖な気候と綺麗な空気や水。のどかな自然の中で飼育されている三ケ日牛は、昭和42年頃から飼育が始まり、40年以上もの伝統があります。これまでの飼育技術が今日の三ヶ日牛へとつながっています。最近では、三ヶ日バーガーがひそかに人気を集めています。

大福寺

お土産にぴったりの浜納豆の元祖はここ三ヶ日にある大福寺です。1207年創建の真言宗の古寺で、浜名湖七福神、遠州八大不動として知られています。10月終わり頃から翌年3月頃までは、冬咲きの半歳桜が境内を彩り、季節外れの花見を楽しめます。この寺でごく少量つくられるのが、室町時代から大福寺に伝わる特製納豆。納豆と言っても、なじみの糸引き納豆とは、味も外見も全く違います。糸は引かずポロポロ乾いた濃い味噌色の豆粒に凝縮したうまみが詰まっています。納豆の菌を付ける室(ムロ)には室町時代から生き続ける納豆菌が住んでおり自然発酵。この菌こそが大福寺納豆作るうえで1番大きなな役割を果たしています。薬味に使われているのは、山椒の皮で、今では途絶えたといわれている幻の香辛料の辛皮です。

浜名納豆

「浜名納豆」という名は徳川家康が命名したといわれています。徳川中期までは唐納豆と呼ばれていた。歴代将軍に献上され御朱印をいただいていた納豆であったが、ある年に献上の納期が遅れ家康が、「浜名の納豆はまだ来ぬか。」と、納豆が来るのを待ちわびて言ったことから浜名納豆と呼ばれるようになったと言われています。門外不出とされていた製法は代々受け継がれ、今でも寺一族「手作業」により作られています。

摩訶耶寺

また、古庭園に漂う緊張感を味わう摩訶耶寺(まかやじ)。摩訶耶寺は、真言宗に属する静岡県下最古の名刹の一つです。古庭園は平安末期から鎌倉初期築庭の典型的手法を今に残す座視鑑賞式池泉庭。出島や鶴島をもち、力強い石組と、築山のなだらかな曲線の対比が印象的。所蔵する千手観音立像や不動明王像は国指定重要文化財となっています。

浜名湖の水辺

そんな歴史巡りもできる三ケ日。浜名湖の水辺をコトコト。 浜名湖周辺に水鳥が舞い、線路が水辺をかすめるたび、浜名湖に反射する日の光がキラキラと差し込みます。湖を巡る周遊道を散策してみるのも気持ちがいいです。休日になると湖西連峰へのハイキングで活気づきます。燦々と照らす太陽に静かな湖(浜名湖)。週末はサイクリングで楽しむ若者や水上スキーやカヤック、ヨットセイリングなどのマリンレジャーも楽しめます。夏は多くの観光客でにぎわう三ケ日。気軽に立ち寄ることができる三ケ日温泉に浸かるのも、旅途中の疲れを癒してくれることでしょう。

山も海も近く静かな三ケ日には都会からの移住者も少なくない。眺めているだけで落ち着く温厚な町。高台にあるカフェからの眼下に見下ろす浜名湖の景色は最高です。

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