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和牛って日本国産だけではないって知ってますか?

2018/09/26(水)

現在、世の中には「和牛」と「WAGYU」の2種類のブランドが存在します。
和牛は明治以降、日本に昔からいる従来種の牛に外来種を交配し、品種改良を重ねてきた4種類の肉専用種(黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種)のことを言います。黒毛和種が約95%を占め、一般的には和牛と言えばこれを指します。肉質は軟らかく、最高級の牛肉は筋肉の中に脂肪が入った「霜降り」(サシ、脂肪交雑)として有名です。「神戸牛」、「松阪牛」、「近江牛」といった産地を冠した銘柄牛はすべてこの系統に入ります。

1990年代から東南アジアの富裕層向けに輸出され、一定の消費者を獲得していた和牛。しかし、2010年に口蹄疫、2011年に原発事故が発生したことで市場を失いました。和牛が輸出できなくなった間に、米国やオーストラリアで「外国産WAGYUブランド」が生まれ、シンガポールや香港、タイなど東南アジア諸国の高級レストランなどで提供される肉の多くはオーストラリア産に置き換わっていきました。今や、海外で「WAGYU」と言えば、「日本産牛肉ではなく、高級牛肉の代名詞として使われています。

日本で質がよくせっかく美味しいものを作っても生産コストを抑えた海外産のものが出回ってしまいます。そのため、世界の市場における和牛ブランドのレベルが下がり、結果うまく名前を利用されているだけというのが実情です。本来の味を知らないのでそれも仕方ないのですが、世界では和牛というブランドが違うものにすり替わってしまっているのが悲しい現実です。

和牛の中で、世界市場において唯一がんばっているのが「神戸牛」です。
それ以外は、ネームバリューありますが和牛のくくりで一緒くたにされてしまっており、生産者の気持ちが理解されないのが非常に残念です。世界は日本のものを求めています。日本から出て行かないかぎりはたどり着けないですが、守ることばかりではなく日本も外に向けて発信していく努力をしていくべきだと私は考えます。

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